UNIVERGE IX2215をDHCP専用サーバー化する方法
UNIVERGE IX2215をDHCP専用サーバー化する方法
こんばんは~(=・ω・=)
最近めちゃくちゃ気温が高くなってきて、我が家のポンコツ30年選手なエアコンが唸りまくり電気代が跳ね上がってきた今日この頃...
自営サーバーやネットワーク機器なんかも排熱が追いつくか心配になっております(´・ω・`)
我が家のサーバー兼メインPCとコアネットワーク機器たち
さて本題です。
私の契約しているBIGLOBE光、もといフレッツ光クロスなのですが、レンタルルーターがマトモじゃありません。
いつかの記事でも書いたと思うのですが、フレッツ光クロスのv6プラスプランってとんでもない変態設計をしておりまして、レンタルルーター以外だとしっかり使える製品が限られている訳です。
なので泣く泣くレンタルルーターを使用することになっている訳ですが...とんでもない仕様をしていることを発見してしまいました!
はい、この画像を見て気付いた方もいらっしゃるかもしれません。
そうです、なんと割り当て個数が最大で3桁までというとんでもない制約が存在するんです...
なんで??????
どうしてこんな仕様になってるかは不明ですが、とにかくDHCP割り当てが999個までしか出来ないのです。
いや十分やろがい!という声も聞こえてきそうですが...たまにネットワーク実験でIPを数百個とか配布するので少し心元ない!(笑)
あと単純にロマン
ということで別途DHCPサーバーを立てる必要があります。
そこでDHCPサーバーとして、我が家に余っているIX2215という皆様ご存じの名機を使おうという訳で挑戦しました!
結構簡単ですので誰でもできると思います。
それでは設定開始~
とりあえず、コンソールPCとIX2215をRJ45型コンソールケーブル(通称シスコケーブル)で接続します。
手で持っている白いケーブルがそうです。コンソールPC側はDB-9、IX2215側がRJ45になっているケーブルを使用しました。
DB-9コネクタがないよ~という方は、Amazonあたりで「シスコケーブル」なんて調べたらUSB-RJ45タイプが出てくると思いますのでそちらをご使用ください(∀`*)
そしたらTeraTerm等のコンソールソフトを立ち上げて接続ポートでリンク!
リンクしたらEnterを押してみるとなにやらPasswordとか、loginとか出てきます。
私はすでに初期設定を終えているのでログインIDとパスワードを入力してCLIに入ります
初期状態の方はログインIDやパスワードの設定、WebGUIの有効化をする必要がありますので、IX2215のコマンドリファレンスとにらめっこしたりAIに聞いたり先人達のブログを見たりして頑張って設定しましょう!笑
CLIに入れましたら、ルーターが生きていて色々と設定が出来るのを確認できます。
私は一通り設定済なのでこのまま「ex」と入力してコンソールをログアウトします。
次はWebGUIに行きます。ここから設定を流し込みます
CLIで一々設定する方法もありますが、機械の内部構造を知っていれば設定ファイルを作った方がラクなので今回は設定ファイルを作成します。
とりあえずWebGUIをひらく。設定したIX2215のIPアドレスにブラウザからアクセスするとこんな画面が出てくると思います。
はい、内部温度がとんでもないことになっているのはとりあえず置いておいて...
左のメニューからログインを選択し、WebGUIの設定で指定したIDとパスワードを入力します。
無事にログインができましたら、「保守管理」という親タブから「設定データの管理」を選択します。
そしたらこのような画面が出てきます。
ここで「テキストファイルのダウンロード」を押すと現在の設定データをアクセスしているPCに保存できますので保存します。
保存出来たら適当なテキストエディタで開きます。
開きましたら設定を書き込んでいきます。
とりあえず私の設定したファイルはこんな感じ↓
IX2215設定ファイル
M0Ch1R0ut3r(config)# show startup-config
Using 2517 out of 1048576 bytes
! NEC Portable Internetwork Core Operating System Software
! IX Series IX2215 (magellan-sec) Software, Version 10.11.9, RELEASE SOFTWARE
! Compiled Aug 22-Fri-2025 11:02:08 JST #2
! Last updated Jul 15-Wed-2026 05:04:17 JST
!
!
!
!
hostname M0Ch1R0ut3r
timezone +09 00
!
username admin password hash ########################################### administrator
!
!
ip ufs-cache max-entries 20000
ip ufs-cache enable
ip route default 10.0.0.11
ip dhcp enable
!
!
!
!
!
http-server username admin secret-password #############
http-server ip enable
!
!
!
ip dhcp profile lan-dhcp
assignable-range 10.0.1.11 10.255.255.254
default-gateway 10.0.0.11
dns-server 9.9.9.9 1.1.1.1
lease-time 172800
!
!
device GigaEthernet0
shutdown
!
device GigaEthernet1
shutdown
!
device GigaEthernet2
!
device BRI0
isdn switch-type hsd128k
!
device USB0
shutdown
!
!
!
!
!
interface GigaEthernet0.0
no ip address
shutdown
!
interface GigaEthernet1.0
no ip address
shutdown
!
interface GigaEthernet2.0
description IX2215-GE2hub
ip address 10.0.1.1/8
ip dhcp binding lan-dhcp
no shutdown
!
interface BRI0.0
encapsulation ppp
no auto-connect
no ip address
shutdown
!
interface USB-Serial0.0
encapsulation ppp
no auto-connect
no ip address
shutdown
!
interface Loopback0.0
no ip address
!
interface Null0.0
no ip address
!
interface Tunnel0.0
shutdown
!
ソコソコ長いので頑張って読んでください。
それでは主要な設定内容を解説。
まずDHCPサーバーのプロファイルを作ります。
プロファイルはこちら↓
ip dhcp profile lan-dhcp
assignable-range 10.0.1.11 10.255.255.254
default-gateway 10.0.0.11
dns-server 9.9.9.9 1.1.1.1
lease-time 172800
一つづつ解説しますと、まずip dhcp profile lan-dhcp
ここはDHCPプロファイルの設定情報の親タブとなります。
最後のlan-dhcpという部分は英数字でお好きに設定していただいて結構です。
次にassignable-range 10.0.1.11 10.255.255.254
ここは配布するIPほ範囲をここからここまでを指定しています。
この場合は10.0.1.11から10.255.255.254の範囲を配布するという事になります!
次にdefault-gateway 10.0.0.11
ここはルーターのIPを指定します。私の場合はNTTのレンタルルーターを10.0.0.11に設定していますので、その数値を入力します。
次にdns-server 9.9.9.9 1.1.1.1
なんですが、これは入れなくても大丈夫です。最近の端末は賢くて自分でDNSを見つけてくれるので...
気に入ってるDNSがあれば、入力していただいても構いません。私はQuad9(9.9.9.9)とCloudFlare(1.1.1.1)を設定しています。
ちなみに、最初がプライマリDNS、最後がセカンダリDNSです。
セカンダリDNSはプライマリにアクセス不能な時に代替として使うものなので設定しなくてもOK
最後にlease-time 172800
ここはIPを貸し出す期間です。秒で指定します
24時間にしたいなら86400、1分にしたいなら60とお好きな秒数を指定してください。ちなみに一般的には24時間に設定します。
ちなみに172800は2日間で、これが最大で指定できる期間です。
これでDHCPプロファイルは設定完了です。
次に設定するのは経路情報です。これがないとIX2215くんがどこにパケットを渡していいのか混乱しちゃうのでしっかり教えてあげましょう。
設定内容はこちら↓
ip route default 10.0.0.11
これは解説しますと、クライアントからのパケットをどこに渡すかを指定しています。
もちろんパケットはルーターに渡したいので、10.0.0.11を選択します。
IPを入力することで、同一ネットワーク内からそのIPのデバイスを探し出してパケットを転送してくれます。
ちなみにIX2215をルーターとして使いたい場合はIPアドレスのところをGigaEthernet0.0や、GigaEthernet1.0にします。
こうすることで貰ったパケットを壁越えして別のインターフェースに渡してくれます。
ここまで設定出来たら、あとはインターフェースにプロファイルを紐づけるだけです!
インターフェースの設定はこちら↓
interface GigaEthernet2.0
description IX2215-GE2hub
ip address 10.0.1.1/8
ip dhcp binding lan-dhcp
no shutdown
こちらも一つづつ解説していきます。
まずはinterface GigaEthernet2.0
これはDHCPの時と同様、設定の親タブとなります。どのインターフェースに設定するかを指定しています。
今回の場合はGigaEthernet2.0なのでGE2(SW-HUB)というインターフェースを指定しています(IX2215本体にある8個のポートが固まっている部分)
余談ですが、2.0の0を1とか5とか7とかにすると、単ポートを狙い撃ちで設定できます。興味があったら色々試してみてください(∀`*)
次にdescription IX2215-GE2hub
ここはポートの名称を指定します。分かりやすい名前を英数字でお好きに命名してください。
設定しなくても多分大丈夫ですが、CLIやWebGUI、設定ファイルで一目見た時に分かりやすいようにしておくと便利です♪
次にip address 10.0.1.1/8
ここはWebGUIを設定している方なら多分最初から入っていると思います。
IX2215本体のIPアドレスが入力されています。
次にip dhcp binding lan-dhcp
ここで先ほど作ったDHCPプロファイルを指定します。
lan-dhcpの部分にご自身の決めたプロファイル名を書いてください。
最後にno shutdown
ここは字面の通りシャットダウンしない、つまりこのインターフェースを使用しますと宣言している部分です。
私調べですが、NECやCisco特有のコードですね。
多分最初から入ってると思います...
上記のコード全文を見てもらうと、他のインターフェースはほぼ全てshutdownになっています。
こうなっているとケーブルを繋げても無反応になります。セキュリティ的に必要ないポートは閉鎖する感じです。
さて、ここまでで設定ファイルの構築、コーディングは完了です。お疲れ様でした。
あとはこのコードを保存し、IX2215にアップロードしていきます。
アップロード方法ですが、先ほどテンプレートとなるファイルをダウンロードしたページから行います。
設定データのアップロードから、下の参照を押し、先ほど書いたコードファイルを指定します。
間違いなく指定できたと思ったら「アップロードを実行」を選択し、IX2215にデータを送ります。
問題なくアップロードできましたら、必ず設定を保存を押さずに再起動してください。
設定を保存を押してしまうと、先ほどアップロードしたデータが元に戻っていしまいます。
以上でIX2215のDHCPサーバー化が完了しました。
この状態で1日使用していますが、快適に使えております!
IX2215、1台持ってると本当になんでも出来る万能機なので皆様も是非購入して活用してみてくださいね!
先人の方々が色々な使い道を開拓していますし、良い意味で原始的なルーターと言うんですか...着飾らない、シンプル、めちゃくちゃ高性能、耐久性もすごい。
NEC様もコマンドリファレンスを無料で公開していますので、初心者でも楽しくネットワーク機器を学べる最強の教材だと思います。
よくYAMAHAも比較に挙げられますが、アッチは簡単すぎますので(笑)
単に高性能で便利なルーターが欲しいならYAMAHAも選択肢ですが、ネットワークを学びたいなら私は断然NECをおすすめします!
ということで、長くなりましたがこの辺りで失礼します。
ではまた!!(@^^)/~~~
え?一般のご家庭用じゃない...?はて......(すっとぼけ)